お砂糖とお塩との深い関係について

子供は、全く面白いことを考えるものだなと思います。
私が小さい頃、かなり変わった子ではありましたが、面白いことを考える子でもありました。
お砂糖が甘いこと、お塩がしょっぱいことはもちろん分かっていました。


しかし、おかしなことを思う子供だったのです。
お砂糖とお塩は反対に存在しているもので、お砂糖にお塩を入れると甘いのが消え、反対にお塩にお砂糖を入れることで、何の味もしなくなるのだと思っていたのです。
ですから、間違ってアイスクリームにお塩をかけてしまったら甘みがなくなると本気で心配していました。
もちろん、大切なアイスクリームです。

それを試してみようとは思いませんでした。
ほどなくして、お砂糖の甘さはお塩を入れてもただ甘じょっぱくなるだけ。
お塩にお砂糖を入れても、同じことを知りました。
どちらも、消えてなくなってしまうことはないのです。

大人になって同じことを思った時、何だか人生のようだなとも思いました。
お砂糖のような甘い良い経験や思い出。
そして、涙の味がするお塩のような思い出。
どちらも消えて無くなることはありません。

人生が続く限り、どんどん味がプラスされていくのです。
甘みの強いしょっぱさか、塩味の強い甘さなのか。
いくらハッピーな思い出がたくさんあっても、塩っ辛い記憶が無くなるわけでもありません。
反対に、しょっぱい涙をたくさん流しても、必ず甘くて優しい思い出がどこかにあったはずなのです。

引き返すことができない私だけの人生。
あなただけの人生。
一人一人の大切な人生。
それが分かった時、人は人生を噛みしめるという言葉の本当の意味を知るのかもしれません。

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